〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

赤木圭一郎 2 〜夕日と拳銃〜トニーとジョー〜野郎泣くねえ!!〜明日なき男〜

赤木圭一郎さんは、その何処と無く影を帯びた眼差しや振る舞いが劇中では知られますが、、素と思しきインタビューなどを聞いてみると、、極めて育ちの良さげな等身大の青年だった事が偲ばれます。^^映画 拳銃無頼帖 電光石火の男 からの、、軽快なウクレレ…

赤木圭一郎 1 〜霧笛が俺を呼んでいる〜男の怒りをぶちまけろ〜不敵に笑う男〜黒い霧の町

赤木圭一郎さんは(ハリウッドスターのトニー カーティスに似ていたからとされ、、愛称 トニー)日活アクションの黄金期に、石原裕次郎さん(タフガイ)、小林旭さん(マイトガイ)、和田浩治さん(やんちゃガイ または ヒデ坊)、、後に宍戸錠さん(エースのジョー)…

岡晴夫 2 〜幸福はあの空から〜花売娘シリーズ〜流転のマドロス〜若いマドロスさん〜青春のパラダイス〜東京シャンソン

岡晴夫さんは、上原げんと さん作曲による歌、、ご当地ソング、各国ソングとも言える異国への憧れを掻き立てる様な花売娘ソング等を含めて、たくさん歌われているのが特徴で、、その曇りのない名前の通り晴れやか、かつ朗らかなテノール歌唱は戦中、戦後の当…

映像で見て感じる〜明治時代・大正時代〜昭和初期

今は昭和初期および、それより更に遡る 明治から大正時代頃のカラー映像を、微妙な白黒の濃淡等から分析して作ってくださる方がいるので、、非常にその時代の臨場感を感じる事ができて嬉しい限りです。^^数年前までは、、戦時下や戦後間も無い混乱期〜高度…

私と武家の宇喜多家〜浮田との関係 そして戦前歌謡〜流行歌に触れる契機

少しだけ私自身の出自の事を手短に、書きたいと思います。軽くお付き合いください。^^私の祖父 民造(たみぞう) は明治40年(1907年)生まれで、35歳頃に徴兵され、(比較的、高い年齢での徴兵です。)、、外地からシベリア抑留を経て終戦から数年後に日本に帰…

岡晴夫 1 〜国境の春〜大陸第一歩〜港シャンソン〜上海の花売娘〜港雨降れば

岡晴夫さん(愛称はオカッパル オカッパレ)は戦前から非常に人気のあった流行歌歌手で、マドロス物の原点とされるヒット曲を多数歌われています。その歌声は高めであり、楽しげで、やや有頂天とも言える様な、高らかな明朗快活さを余す事なく発揮されています…

豆千代 1 〜夕日は落ちて〜恋はひとすじ〜曠野を行く〜だつてね

豆千代さんは、戦前の流行歌歌手であり、、芸者でありながら 歌手活動もされ人気を博した お一人として 一時代を築かれた方で、、当時の歌手はクラシックの声楽由来の歌手と人気は双璧をなしていました。^^和の民謡調での日本的な静の情緒で、、芸者の揺れ…

小林千代子 1 〜涙の渡り鳥〜利根の朝霧〜もしも男であったなら〜戀知りそめて

小林千代子さんは、東京音楽大学で学ばれ、クラシック声楽の出身の流行歌歌手で、、日本初の国際的オペラ歌手の三浦環さんの門下生でもありました。(他には、李香蘭こと山口淑子*1さんや由利あけみ さんなどが門下にいます。)また小林千代子さんも、悲哀に満…

美空ひばり 5 〜河童ブギウギ〜港町十三番地〜港は別れてゆくところ〜マドロス物

美空ひばり さんは時とともに、、民謡〜演歌調の中にも、自由自在にクラシックの様に繊細で情感の豊かな抑揚を駆使される ソプラノ歌唱も身に付けていかれる様になります。そして海への親和性が非常に強く、1950年代〜60年代にかけて特に沢山のマドロス物を…

徳山璉 2 〜さくら・さくら〜山は叫ぶ〜丹下左膳

徳山璉(たまき)さんは、本来はクラシックの基礎を身につけた歌手ながら、、当時の時代劇映画の和を基調としたサウンドのテーマソングから、ユーモラスで弾け戯けた曲に、郷愁を匂わせる歌、クラシック、オペラ、戯曲など、、様々な歌曲に対応された歌唱力と…

チェッカーズ 3 〜神様ヘルプ!〜OH!POPSTAR〜Song for U.S.A.

チェッカーズはアイドルを名乗り続けているだけあって、、ピンポイントに、若さで溌剌とした、または揺れる若者の胸に刺さる様な、耳馴染みが良く、、それでいて自然で等身大さの強い、極めてポップな歌を若々しく高らかに歌われています。^^ロック バンド…

佐藤千夜子 1 〜東京行進曲〜当世銀座節〜青い芒

佐藤千夜子(ちやこ)さんは現 東京藝術大学で学ばれたクラシックの声楽由来の流行歌歌手であり、日本初のレコード歌手と言われています。^^中山晋平さん作曲で、大正時代に流行した歌であり、、松井須磨子さんの歌唱でも知られ、、淡く遥かな優しさが心地良…

徳山璉 1 〜侍ニッポン〜ルンペン節〜ビールの歌〜キリンビール酒場の唄〜ホの字の唄〜小林千代子

徳山璉(とくやま たまき)さんは、東京藝術大学で声楽を学ばれた方で、、淡谷のり子さんと同じく1930年での流行歌歌手としてのデビューであり、、そのバリトン ボイスの極めてオペラ風の純粋な歌唱が秀逸な流行歌歌手ながら、、昭和初期に数々のユーモラスで…

関種子 1 〜窓に凭れて〜あけみの唄〜佳人よ何処へ〜原阿佐緒

関種子(せき たねこ)さんは、現在の東京藝術大学の出身のソプラノ歌手の方で、古賀政男さんの作品を多数にわたり歌われている、、昭和初期の人気歌手だった方です。また、後に東京音楽大学の講師となり菅原洋一さんを生み出した事でも知られています。1931年…

河原喜久恵〜麗人の唄〜春の鳥〜ザッツ・オー・ケー〜銀座のモダンガール

河原喜久恵(河上喜久代)さんは、東京藝術大学で声楽を学ばれた方で、ヒット曲を戦前に連発されていますが、、満州に渡った後に、、終戦後に引き揚げられた後は歌手として世に復帰しなかった為に、、引退も戦前だった人です。島津保次郎さん監督で、栗島すみ…

真木不二夫〜南海の首途〜泪の夜汽車〜パラダイス東京〜恋の十字路

眞木不二夫さん(戦前〜戦時下の軍国歌謡時は小谷潔と名乗っています。)は戦前歌謡の流れを色濃く組み、、また、その甘くテナーな、高めの軽やかな声質の美声で、、繊細な趣きと心地よさの表現豊かに、歌曲を歌われています。^^勇ましい重厚さが漂っていて…

淡谷のり子 1 〜別れのブルース〜雨のブルース〜君忘れじのブルース〜人の気も知らないで〜夜のタンゴ

淡谷のり子さんは、歯に衣(きぬ)着せない、あまりにも豪快で率直な物言いと、、その あっけらかんとした包み隠さない自然体な語り口調がコミカルで、とても面白かった方で、、よくバラエティなどにも出演されていましたね。^^歌唱力はクラシックの素養があ…

藤島桓夫 2 〜また来た港〜村の駐在所〜月の法善寺横町〜

藤島桓夫さんは愛称がオブさん、、なのですが、その由来の理由は判らず仕舞いで、、ただ、一説には大好きだった 御茶漬けから来ている可能性がある、、との説が紹介されていました。^^その民謡調の滑らか かつ高らかな節回しと、声質は、、豊かに 浮世の人…

耳の変化〜音楽〜馴染む

私の場合は音楽は1970年代の音楽を聴くと70年代の耳になり、、1930年代を聴くと30年代の耳になる気がします。^^汗何というか、同じ年代の曲ばかりを連続で聴き続けていくのがスムーズになり、非常に楽しくなる状態と言えましょうか。それは70年代の音楽の…

竹山逸郎〜泪の乾杯〜異国の丘〜別れの夜汽車

竹山逸郎さんは、和の悲哀が軽やかに流れるようなマイナー調な曲調に似つかわしい、、そこはかとない哀切さの趣きを感じさせる歌唱をされる方で、、声質はレコードでも聞き取りやすい やや高めのバリトン、、当時の流行歌らしい心に沁み入る様な声質をされて…

チェッカーズ 2 〜ジュリアに傷心〜あの娘とスキャンダル〜愛の虹を渡って

チェッカーズは、、ほぼ初期から様々な曲調のロックなサウンドで攻めたアイドル・グループで、、とはいえアーティストとの狭間にいるような曲の高い完成度でも非常に聴かせてくれます。^^レトロでノスタルジックな、ややマイナー調な焦燥のロック サウンド…

上原敏 1 〜流転〜鴛鴦道中〜波止場気質〜旅の陽炎

上原敏(びん)さんは戦前にヒット曲を沢山歌われていた人気流行歌 歌手だった方で、、ポリドールでの、先輩の東海林太郎さん、後輩の田端義夫さんら とともに代表的な人気歌手となります。そのやや高めな声質での高らかで、、また戦前の流行歌らしく正直で真…

美空ひばり 4 〜陽気なボンボン売り〜あの丘越えて〜リンゴ追分

美空ひばり さんは、この頃には卓越した歌唱力を持つ少女としての歌唱から、、まだまだ年齢としては少女ながら、子どもらしさを前面に押し出す歌唱は控えはじめ、、ほぼ 後々と同じ歌唱法となり、完全に大人の深い味わいを醸し出した歌唱をする 少女へと移り…

美空ひばり 3 〜ピアノとヴァイオリン〜裏町のカナリヤ〜頬寄せて

美空ひばり さんは成長とともに非常に低音が大人びてきていて歌の安定感も増して、、歌詞の表現力にも 民謡調の声の揺らぎがハッキリ現れはじめ、歌の情感の幅が更なる広がりを見せ始めています。^^ピアノの弾む音が、テンポよく、底抜けの明るさが心地よ…

戦時歌謡〜軍歌〜軍国歌謡 1 〜歴史を知る

日本の歴史的に、、戦時下は人々の士気を高揚させる為に、、また戦局などを伝える為に(またプロパガンダとして)様々な歌謡曲が作られていました。太平洋戦争時は特にさかんで、、明るく行進曲的なものから破滅的で痛ましいものも沢山見受けられます。徴兵さ…

越美晴 1 〜ラブ・ステップ〜気まぐれハイウェイ〜マイ・サマーブルー

越美晴さんは、、八神純子さんや久保田早紀さんらとライバルの時期の女性シンガーソングライターとして、70年代後半から ご活躍をされていらっしゃいました。^^心から歌を楽しまれる、、ノリノリの健康的なムードをまとわれていて、、そして可愛いらしくチ…

チェッカーズ 1 〜ギザギザハートの子守唄〜涙のリクエスト〜星屑のステージ

チェッカーズは80年代中頃に数々のヒット曲を発表し、、藤井フミヤさんがメインボーカルの、アイドル歌手のグループと分類される、、7人という大人数で構成された集団で、、中には藤井フミヤさんの弟の藤井尚之さんがベースまたはサックス奏者として参加され…

シブがき隊 2 〜ZOKKON 命〜挑発∞〜XYZ〜キャッツ&ドッグ

シブがき隊の歌曲は、、基本は熱いロック感のあるダンサブル曲であり、軽やかなノリで非常に盛り上がりを楽しめる楽曲ばかりで、聞き飽きないものです。^^そして歌唱とコーラスの力も 曲を追うごとにレベルアップしており、、活気あふれた明るく魅力的なサ…

伊藤久男 2 〜恋を呼ぶ歌〜イヨマンテの夜〜あざみの歌〜

伊藤久男さんは戦後には、その軽やかで、高らかさのある、、非常に細部までこだわって歌唱可能な、細やかで巧みな表現力、、クラシックに裏打ちされた技術を生かして、歌謡曲でも人気歌手として幅広く知られる事になります。戦後は古関裕而さん作曲の勇敢な…

山口百恵 11 〜謝肉祭〜さよならの向う側〜一恵

山口百恵さんの結婚発表から引退までの楽曲は、、様々な曲の展開が目まぐるしく行われていますが、より世間で話題になっていたのもあり、更なる駆け込みヒットは連発されていきます。^^そして引退とともに、山口百恵さんのスターとしての物語は終幕を迎え…