〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

木綿のハンカチーフ〜赤いハイヒール〜9月の雨〜太田裕美

太田裕美さんは、お声に凄く特徴のある方で、(多分、どちらかと言えば、美声には入らないと思う。)のですが、個人的に趣のある声だと感じます。

きっと誰もが知る彼女の特に有名なヒットは、、恋人よ〜僕は旅立つ〜、、の木綿のハンカチーフですね。

都会に行った最愛の恋人が、都会の絵の具に染まってしまい、故郷にもう帰らない事を決めてしまう。そして、その別れの涙を拭くための木綿のハンカチーフをどうか最後のワガママに送って欲しいとお願いする明るい曲調ながら悲しい唄ですよね。

二番目に人気の彼女を歌をあげるとすると、「赤いハイヒール」になるのでしょうか。この歌は逆に女性の方が働くために田舎から東京駅に降り立ち、都会での暮らしの寂しさ、厳しさに打ちのめされていく〜という内容。
辛さ、虚しさ、帰りたい嘆き、などが太田裕美の表現力で、悲痛なまでに声色で表されています。

そして、九月の雨。こちらも結構有名で、私もラジオでいつか、聴いた記憶がありますね。
これは一途な愛が破れて悲嘆にくれる女性が、曲の3番の歌詞で、ついに雨の中を泣きながらも(雨の御堂筋にも通じますね。)、振り返らずに前を向いて明日に歩いてくだけしかない、、と強くなる締めくくりとなっていて、太田裕美 扮する田舎娘がドンドン強く逞しくなってきたよな〜とか考えてました。^^

曲調も歌い方も共に、雨が、彼女の溢れて止まらない悲しみの涙を強く暗示していて、とにかくいい歌です。