〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

紅の豚〜スタジオジブリ〜感想

このアニメ映画は服装など時代背景的に、、第一次世界大戦第二次世界大戦戦間期が舞台だと思っています。

空への憧れ、ミステリアスな美女、熱い決闘、酒場、音楽のムードなど、、
いろいろ、昔のイタリア風を意識していて男性性と、それにまつわる見果てぬ夢や浪漫、友情 等を丁寧に描いています。


あの(東大卒であり、、森繁久彌さんが作詞作曲された知床旅情のカバーを大ヒットさせた事と、、中森明菜さんの「難破船」の作詞作曲をした事で知られる)
加藤登紀子さん演じる マダムから、自分自身に魔法を掛けたと話がなされ、、
どうやら戦時下における罪への罪悪感から、豚になったと言うことらしく。

その具体的な理由はサラッと語られてはいますが、、
戦争が始まってしまったが故に運命として敵対してしまうに過ぎない国同士(空軍同士)の無益な激闘、悲惨な空中戦において仲間の命を救えなかった事だと思われます。

撃ち落とされた筈の飛行機ごと、、なぜか敵そして仲間達が上空へのぼり消えていくのを夢か現か、、
幻覚なのか現実なのか、、驚き叫びながら若かりし日のポルコが呼びかけていたシーンの描写もされていて。

ここにも仲間達との深い結びつき、戦友、友愛、、
現代人には やや理解が難しいといえる当時の(昭和期の)男の浪漫というか、、固い結びつき、美しさが感じられますね。^^

終わりは勿論、マダムやフィオと結ばれる、、なんて事もなく、、笑

フィオがその後の世界については、軽くナレーションで説明をするだけで、、
後はよく分からないのですが、マダムがポルコを引き止めていた様な??
(とても長い時間にわたり、信じて待ち続けてはいます。)

二人が幸せになった〜というハッピーエンドらしい雰囲気なんだと個人的には思いました。^^