渡辺はま子〜あゝモンテンルパの夜は更けて〜桑港のチャイナ街〜蘇州夜曲〜李香蘭

欧米系ミックス(クオーター)で、そのエキゾチックな美貌で知られる 渡辺はま子さん(愛称おハマさん)は戦前〜戦後にかけての有名な流行歌の歌手であり、、

霧島昇さんとのデュエット曲で、、

1941年の歌「明日の運命(さだめ)」

こちらは、、

山田五十鈴さん、大川平八郎さん、大日方傳(おびなたでん)さんらが出演された東映映画「上海の月」のテーマで、、戦前の流行歌の流れを組む非常に不思議な重厚感と、緊張感のある趣きをまといます。

そして、、

(中国において特に大スターだった女優の李香蘭さん、、こと 山口淑子(よしこ)さんの為に1940年に作られ中国語と日本語で共に歌われた歌で)  

とても情緒深く、遥かな幻想さと、美しい雰囲気を醸し出す「蘇州夜曲」、、

この日本語バージョンは渡辺はま子さんも歌われています。比較するとするなら、、

非常に繊細でナイーブな高音は李香蘭さんに軍配を上げる事になるでしょうか。＾＾

また明るくテンポ良く、、洒落た異国情緒の溢れている楽しい曲「桑港のチャイナ街」(サンフランシスコのチャイナタウン)

次に、宇都美清さんとのデュエット曲の1952年発売のヒット曲で、、

郷愁と、家族に逢えない寂しさを 切なく歌いあげた「あゝモンテンルパの夜は更けて」、、

こちらの曲は当時、フィリピンのルソン島にあるモンテンルパ市の丘にあった収容所に収容されていた、戦犯の方々の命を救う切っ掛けとなった経緯のある、、

非常に歴史的にも重要な役割を果たした歌です。＾＾

などなど、戦前歌謡の趣きを今に伝える作品群は、時代をタイムスリップさせてくれるかの様です。＾＾