〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

松原みき 3 〜アルバム ーCupidー 〜ニートな午後3時

アルバム「Cupid」は松田聖子さんを担当された亀井登志夫さん、小田裕一郎さんらと、大橋純子さん作品などで知られ、大橋純子さんの旦那様でもある佐藤健さんら、、、

非常にビッグなニューミュージのアーティストの方々によるもので、、

洒落た洋楽AORを実現されているサード アルバムであり、、愛のCupidの矢による恋をモチーフに、大人の情感を醸し出すコンセプトとなっています。


(レコードジャケットは バッチリ メイクと 当時の松原みき さんがこだわっている 色のあるストッキングをハサミで切って作成して着ていた、、

どこか艶めいた雰囲気の衣装になっています。^^   )



届かぬ愛を 詩的に美しいダイアモンドに例え、、

それを捨て去る決意を 焦燥感のある緊迫したハード ロック系サウンドで、敢えて抑え気味のパワフルさで歌い、、囁(ささや)く様な妖しい歌唱とで叙情性を増している「10カラット・ラブ」



とても淡く儚い切なさを、甘く歌いあげた、松原みき さんの個性が冴えわたり聴かせる楽曲の「私はもどれない」





スピード感と、ノリよくパンチのあるサウンドから、、

ゴージャスで壮大な派手さのある曲調への変化がスムーズに行われ、、

濃淡のある心地よいサウンドであり、、その曲調の切り替わりが哀愁も帯びるので胸にせまり、、、


また終盤の日本人があまり できない、飛び上がる様な強烈なシャウトのスパイスがまた、いい仕事をしている、、


そして、エルヴィス・プレスリーのラブ ミー テンダー等のワードをセンス良く、華麗に流れよく散りばめた歌詞の流れも素晴らしい「オアシス」




緊張感のある始まりの曲調から、壮大な広がりを持つ世界観へと移る歌唱とサウンドの変化が、、

突如として強く燃え上がる初恋を派手で豪華に描き出す「ーCupidー」



資生堂の春のキャンペーンソングであり、、

(糸井重里さん作詞で、作曲と歌ともに矢野顕子さんが作られた、、この上なくキャッチーな カネボウのキャンペーンソング「春咲小紅」に破れてしまった、、と称されてしまう、、)


三浦徳子さん、小田裕一郎さんのコンビが手がけ、、

主体性を持つ大人のカッコいい女性像を描いた、、お洒落で煌めくサウンドの「ニートな午後3時」

この歌唱をされた音楽番組「夜のヒットスタジオ」での、、音楽を有頂天、、心から楽しみ歌う、、その煌めく様に、眩(まばゆ)い存在感も凄まじかったです。^^



非常に洋楽色の強いサウンドで、、落ちつき洗練された音楽で、、想い出の静けさと残された愁いの中にも、どこか前向きな情緒のある味わい深い「ONE SUMMER NIGHT」




弾む様にポップで楽しげ、また明るく、、そこはかとなく暖かい優しさのあるファルセットをも用いたボーカルが特徴の「DREAM IN THE SCREEN」



などなど、シングル曲は商業的には割とセールスが伸びることは無かったのですが、、

アルバムでの松原みき さんの評価は非常に高く、、

その完成された、色気のある、また自由自在に繊細な変化を操る歌唱と、、

ムーディーなサウンドとのコンボは華々しく、、聞く人を惹きつけます。^^