〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

松田聖子 5 〜Rock'n Rouge〜ハートのイアリング

松田聖子さんは80年代の始まりを告げる1980年に、後のアイドル像の基本を確立され、、

アイドルのピラミッドの頂点として、最トップに君臨し続けて、、(今もなお)

燦然と輝いていたスーパー アイドル歌手とされます。^^

また性格は三枚目で、飾らないのも親近感が湧く所以でしょうか。(直接のライバルとされた中森明菜さんも、自然体な親しみやすいキャラをされていましたね。)


歌はデビュー当初から歌い方を変えてきていて、、

その伸びやかな高音はそのままに、、

途中から(デビュー3年目あたりから)、、

やや不思議な甘ったるさのある(ぶりっ子な甘えた歌唱?)印象的な声質をされる様になります。

歌唱力、表現力は巧みで、、

歌われたサウンドも含め、たいへん耳に馴染みやすいものです。



甘くシットリとした歌唱に、非日常的な幻想性とメルヘンさのある、、典型的な松田聖子さんらしさのある「野ばらのエチュード



柔らかな淡さから、、マイナー調へと移っていき、、趣と情感の豊かな「愛されたいの




ポップで軽快なリズムと、はち切れそうな快活さ溌剌さで、、気になる相手との締まらないデートを暖かな眼差しで表現した「Rock'n Rouge」




甘く優しく、なだらかな歌唱に、そっと不安な心の揺らぎも描写した「ボン・ボヤージュ」




松田聖子さんらしい、明るくメルヘンチックで幻想的な世界観に柔らかな歌唱が冴える「時間の国のアリス



ジャズ トランペッターの日野皓正(てるまさ)さんの作曲で、、

羽賀研二さんと共演された同名の映画からの、、壮大で、やや気怠さのあるマイナー調、、そして神秘的なムードの醸し出された「夏服のイヴ



細野晴臣さんの作曲で、、艶やかなキャンディボイスがクラシカルなオーケストラ サウンドに甘く優しい「ピンクのモーツァルト



弾むようなリズミカルさと、コミカルさで、別れた相手への複雑な気持ち ジェラシーを歌い、、

光の色の波長の大きな順、、赤橙黄緑青藍紫の屈折との表現がとてもユーモラスで面白い「硝子のプリズム」



佐野元春さん作曲で、、米国の人気歌手マドンナを意識したような雰囲気が強まり、、緊迫感のある前奏からの別れの哀愁と諦めを明るい哀感で描く「ハートのイアリング」



財津和夫さん作曲の、、情景描写が、非常に鮮やかに美しく、緩やかで落ち着いた、、

晴れ晴れとした開放的なサウンドで、二人の海での姿を優しく描く「スピード・ボート」



などなど、、初期からニューミュージックで攻めてきてはいるのですが、この頃には洒落た情緒も織り交ぜつつ、その甘々さに見事な完成を見せます。^^