〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

藤島桓夫 1 〜破れソフトのギター流し〜初めて来た港〜さよなら港

藤島桓夫(たけお)さんは、水兵さん、水夫、船長さん、  船乗り、、

(海軍?は違いそうですかね。笑)


といった各地を転々とする船員のイメージを醸し出した マドロスの歌を歌われたイメージが強い方であり、、そういった衣装を着られていた写真も多々あります。


また初期以降は、演歌の風味の かなり強い曲調かつ 歌い方と、、やや高めな声質が特徴的です。^^



デビュー曲であり、東京への憧れ、夢を抱いた姿を歌い、、

1950年代歌謡らしい、マイナー調で焦燥感のある、、まだ真っ直ぐな歌唱をされた歌謡曲「あゝ東京へ汽車は行く」



松村又一さん作詞、遠藤実さん作曲の第1号とされる、、

軽快で明るい曲調の、寂しい浮世の現実を描く歌詞である流しの歌ながら、、

2番と3番の間のあまりの深過ぎる哀愁のマイナー調から、気を取り直したかの様に再びメジャー調に戻る情緒がいじらしい、、

若々しくテンポの良い、、藤島桓夫さんの滑らかさのある高らかな声質が冴えわたる「破れソフトのギター流し」




短期間に土地に馴染んでしまい、、

別れのやや寂しい心情のマドロスさんの姿を、和の趣で、、明るく軽快に歌うヒット曲「初めて来た港」





明るく高らかに別れを吹き飛ばす様な歌唱が冴えていて、、また船はゆく〜の語尾のシャウト気味な伸びやかさが楽しい「さよなら港」



振られた恋にしんみりと悲しい姿、、マイナー調の演歌調で打ちのめされている姿を歌い、、また東北の方言が切ない情緒を緩やかに醸し出す「お月さん今晩は」



などなど、、その鼻から抜ける様な、やや高めの声質の細やかな叙情感は、、

様々な人生を送られた当時の人の心の奥深くに痛切に響くものだった事は想像に難くありません。^^