〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

北廉太郎〜潮来夜船〜追憶の馬車〜希望の星〜青春のふるさと

北廉太郎さんは滝廉太郎さんの名から考えられた名前の方で、1920〜1940 と僅か20歳で白血病で逝去されています。


その16歳頃のデビューで、、その10代とは、思えない柔らかで儚げな、やや高めの完成された声質と歌唱に非常に驚かされます。^^




茨城県潮来市(いたこし)にある潮来出島(いたこでじま)を描き、、「潮来出島」(潮来節の歌詞からの由来)という小唄の様に、真菰(まこも)という言葉が入り真菰月との表現が出てくる、、


しみじみと悲哀の情感の醸し出された、悲恋を暗示的に歌われた潮来夜船」



もう片面は小林千代子さんの、同じく大ヒット曲である、、

戦時下に入った曲らしい、、他国に滞在している事での望郷の切なさが、小林千代子さんのソプラノ的なファルセットで哀しみと不安のより漂う「旅のつばくろ」



軽快に弾む様な、、当時らしい マイナー調で若者の若さゆえの辛さもある日々を応援し鼓舞する様な「若き日の歌」




非常に朗らかな明るい曲調が楽しく、、弾むテンポの歌唱で、明るく華やぐ若さの喜びを描き出す「青春の丘」




非常に哀しみのマイナー調の哀愁が静かに漂う別れの歌「出船の唄」




正直で、なだらかな若々しい歌声で、疾走感と焦燥を、やや哀感のある情緒が柔らかに漂う「追憶の馬車」



故郷を離れ、、南国の花咲く、暖かな風に吹かれる地を夢見て旅をする、、非常に明るく爽やかな曲調の趣が楽しい「希望の星」



そこはかとない愁いと、アップテンポな焦燥感の感じられる 旅の抒情を描く歌唱の、滑らかで淡い抑揚が繊細な「ヴォルガ旅愁



明るく爽快な若さの素晴らしさと幸せを、大人びた歌唱で優しく映し出された「青春のふるさと」


などなど、、戦時下に入る頃になり、悲しみの望郷や 辛く苦しい旅の歌が増え始めますが、、その中にも明るく若者の青春を讃える歌も存在しています。


北廉太郎さんの声質と歌唱に、、当時の若者達の想いを代弁する力があり、そこがヒットにも繋がっていたと想像できます。^^