若原一郎 2 〜歌で別れる港町〜裏町のピエロ〜丘にのぼりて
若原一郎さんは、、
そのソフトで、鼻に掛かるような やや高めの暖かみのある声質は非常に情感豊かに、それでいて、軽快で弾む様な歌唱をされていて、、
技巧派の民謡から和の叙情、、そして笑える様な剽軽で愉快な人々を勇気付ける ものまで、まさに自由自在の対応力を発揮されています。^^
港での恋にある別れの定め、その別れの消せない悲しみの心残りを、、
弾む様に明るく軽快な抑揚とともに、繊細な情緒を込めて歌唱された「歌で別れる港町」
とても細やかで軽やかな歌唱をされた民謡調であり、歌詞の語彙に散りばめられた和の情緒が、こ洒落ている「港のおりくさん」
浮世の人生にある遣る瀬無さ、そして悲哀を、軽やかに軽妙ながらも、そっと愁いを滲ませた「風の吹きよで」
そこはかとなく哀愁の漂う、逃げ場のない人生の悲哀を、遥かに淡く流れる 繊細な情感で、胸に迫る様に描き出す「裏町のピエロ」
故郷の想い出を、抒情的に、淡い思いとともに、ソッと高らかな情感豊かさで歌う「丘にのぼりて」
底抜けに明るくユーモラスに、辛い別れと、これからの旅立ちを元気よく、、
また、そこはかとなく醸し出される いじらしさのある歌詞で歌い上げる「心配するなよ」
後々のバーブ佐竹さんの「女心の唄」や春日八郎さん、三橋美智也さん春日八郎さん、大津美子さん等への曲の提供で知られた、、
吉田矢健二さん作曲で、、寄る辺なく虚ろに夜のガード下に佇み、人生の辛さ苦しさ、自由にならない現実をどこか嘆きながらも、、曲調には希望の明るさが強く漂う「夜霧の有楽町」(らくちょう)
若原一郎さんの歌「おーい中村君」の、、なんと中村君側からのアンサーソングであり、、
中村君がなんと三郎君と同い年か、少し上司であろう事が判明する、、
軽やかで弾む様に非常に小粋で明るい曲ながらも、、やや上から目線の たしなめ方がユーモラスな「アイヨなんだい三郎君」
などなど、若原一郎さんの歌のジャンルはその繊細な技巧の巧みさ、また情緒豊かさの ために非常に多岐にわたっており、、
その どこか優しさの ある滑らかでテンポの良い歌声は耳に残るものです。^^