〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

美空ひばり 3 〜ピアノとヴァイオリン〜裏町のカナリヤ〜頬寄せて

美空ひばり さんは成長とともに非常に低音が大人びてきていて歌の安定感も増して、、


歌詞の表現力にも 民謡調の声の揺らぎがハッキリ現れはじめ、歌の情感の幅が更なる広がりを見せ始めています。^^




ピアノの弾む音が、テンポよく、底抜けの明るさが心地よく、、また暖かに和ませる「ピアノとヴァイオリン」



岡田英次さん、桂木洋子さんらと共演された映画 泣きぬれた人形 からの曲であり、、

やや重厚なマイナー調の、、謎めいた歌詞がシンミリと聞かせる「泥んこブギ」



同じく上記の映画からの、、寄る辺ない静けさのある物悲しい曲調が 胸に迫りくる「愛の明星」




端唄、長唄風な民謡調の曲に、、高らかなファルセットの繊細さが趣があり情緒的な「京の春雨」




人との関わり、人情の交流が、、哀感の情感まとう焦燥感のサウンドの中に漂う「裏町のカナリヤ」




明るく朗らかで、、緩やかな曲調に穏やかで幸せなムードが優しい「街角の風船屋」



映画 飛び出した若旦那 からのテーマで、、鶴田浩二さんと歌われた、、戦前歌謡風の重苦しさのマイナー調の哀感に、、二人の愛がそっと叙情的に歌われた「頬寄せて」



などなど、、この頃には美空ひばり さんの歌声は意識してだと思われるのですが、やや低めとなり、、

また、すでに大人になってからと全く同じ歌唱法と声で歌われていて、完成されているのが驚きます。^^