〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

美空ひばり 4 〜陽気なボンボン売り〜あの丘越えて〜リンゴ追分

美空ひばり さんは、この頃には卓越した歌唱力を持つ少女としての歌唱から、、

まだまだ年齢としては少女ながら、子どもらしさを前面に押し出す歌唱は控えはじめ、、


ほぼ 後々と同じ歌唱法となり、完全に大人の深い味わいを醸し出した歌唱をする 少女へと移り変わって行かれています。^^



原六郎さんの作曲らしくて、とてもモダンで軽やかに弾み、明るく和やかな楽しさが溢れている「陽気なボンボン売り」




マイナー調に、、伝えられない想いのもどかしさを心の内に秘めつつ悲哀の心を歌う「私は街のメッセンジャー




並木路子さんの「リンゴの唄」の作曲で広く知られた万城目正(まんじょうめ ただし)さん作曲の、、

静かな重苦しさのマイナー調で、、どこにも寄る辺のない、途方もない哀切さが、止めどなく溢れた「みなし子の歌」




同名の映画のテーマであり、、菊田一夫さん作詞、万城目正さん作曲の大ヒット曲、、爽快な高らかなサウンドと歌唱のアップテンポさに雄大な叙情性のある「あの丘越えて」




柔らかに暖かで弾む明るさの流れる曲ながら、、花売り娘の哀しみが、、そっと語られる淡い情緒の「街に灯がとぼる頃」(ともる頃)




映画 あの丘越えて からのテーマであり、、鶴田浩二さんと歌唱された、、


シットリと淡く爽やかなサウンドでの歌唱が優しく、、暖かでロマンティックな二人の愛を、どこか儚げに、、そっと高らかに表す「夢の花かげ」


 



ラジオドラマ そして映画化もされた リンゴ園の少女  からの大ヒット曲であり、、

儚げな情緒を、繊細なファルセットの民謡調の哀感で淡く描き出し、静かな趣のある「リンゴ追分」

(おいわけ)、、道の分岐点の事の様です。^^




そして同名のテーマの、、明るく弾む器楽サウンドの軽やかさと、、疾走感のあるリズムと演奏が馬の走る姿を軽快に描き出す、、爽やかで楽しげな心地よさのある「リンゴ園の少女」



上記の劇中歌であり、、果てない悲しみの情感の流れる、、非常に高音のファルセットで描かれた寂しさが胸に迫る「津軽のふるさと」




などなど、、その歌唱は完成形を早くも迎えていて、、繊細な高音のファルセットを、民謡調の抑揚とともに、より情緒的に、そして難なく なだらかに操り、、


その深い趣のある歌唱は、人々の心を強く掴んで離さない程の鋭い感性で、驚くほど情感豊かに歌われていきます。^^