〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

淡谷のり子 1 〜別れのブルース〜雨のブルース〜君忘れじのブルース〜人の気も知らないで〜夜のタンゴ

淡谷のり子さんは、歯に衣(きぬ)着せない、あまりにも豪快で率直な物言いと、、

その あっけらかんとした包み隠さない自然体な語り口調がコミカルで、とても面白かった方で、、よくバラエティなどにも出演されていましたね。^^


歌唱力はクラシックの素養があり高く、、そのソプラノ歌唱は玄人向きで たいへんな完成度を誇っています。^^



1930年の曲で、非常に高音のソプラノの歌唱に、間奏に一瞬の哀感が漂い、、

流行歌の軽やかさと、ユーモラスな明るさが弾む「夜の東京」



1929年のアメリカの同名の、、

当時 非常に有名だったエンターテイナーであるモーリス・シュヴァリエ主演の映画 The Love Parade  のテーマのカバー曲で、、

明るく幻想性の緩急が柔らかであり、、細やかに滑らかに歌唱の変化に情感が付けられる繊細さが冴え渡っている「ラブ・パレード」




古賀政男さん作曲の 当時の文語調での哀感の歌詞に、、和の情緒が淡く、、また儚げなマイナー調の「私此頃憂鬱よ」



同名の松竹映画の主題歌であり、、その和の曲調が淡谷のり子さんには珍しく、、物悲しいマイナー調の焦燥のムードがシットリと漂う「乙女のさすらい」



哀愁の漂う、、重厚ながら軽快なアップテンポさ、、かつドラマティックなマイナー調に、恋い焦がれる焦燥、、 幻想的に心情の情景が美しく映し出された「嘆きの都の唄」



1937年のヒット曲で、、儚く重苦しい永遠の別離を淡々としたマイナー調な曲調に表し、、

果てない悲嘆の繊細な情感を、歌にのせた「別れのブルース




静寂の夜の情景にある、、侘しさ辛さが叙情的に遥かに歌唱された「思い出のブルース」



小刻みな綺麗なビブラートで情緒的に、果てのない嘆き悲しみを、、シットリと寂しげな高らかさで描き出した「雨のブルース」




1938年の、お洒落な淡いマイナー調の悲嘆が綺麗に煌めく、、とても寂しげなサウンドの「人の気も知らないで」



重厚なタンゴのサウンドに マイナー調の侘しい切なさが、、そっと胸に忍び込むような哀感であり、儚さが迫る「夜のタンゴ」



1948年のモダンなマイナー調に、淡い繊細な歌唱に込められた哀切さが、静かにシットリと流れていく「君忘れじのブルース」




などなど、、戦前から数々のヒット曲、、ブルースや洋画のカバー曲など、、を類い稀な繊細さのあるソプラノ歌唱で細やかに巧みに歌われていて、、

その情緒あふれる豊かな表現力に魅了されます。^^