〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

豆千代 1 〜夕日は落ちて〜恋はひとすじ〜曠野を行く〜だつてね

豆千代さんは、戦前の流行歌歌手であり、、芸者でありながら 歌手活動もされ人気を博した お一人として  一時代を築かれた方で、、

当時の歌手はクラシックの声楽由来の歌手と人気は双璧をなしていました。^^



和の民謡調での日本的な静の情緒で、、芸者の揺れる恋を描き、中山千夏さんの様な正直な歌唱をされた「恋はひとすじ」




江口夜詩さん作曲で、、焦燥のマイナー調に、、モダンな歌詞で、淡く儚く恋に散る乙女の姿を描く悲恋の「喫茶店哀話」




焦燥と やや物悲しさのある軽やかな曲調に、情景の描写の歌詞に、情緒的な芸者歌唱を美しくのせた、、あてのない儚さの醸し出される「夕日は落ちて」




流行歌の歌唱とは かなり異なり、、

浪曲に通じる技巧の高さ巧みさ、、芸者としての本領を存分に発揮されていて素晴らしい歌唱の「玉菊灯籠」




間奏に哀感と爽やかさを交互に漂わせながらも、、

明るく優しいサウンドに、やや淡々と旅の情感を、文語調で豊かに叙述され映し出した、、松平晃さんと歌われている「曠野を行く」(こうやをゆく)



明るく軽快であり、、その純粋な芸者唄な曲調と 節回しの歌唱が、淡い趣の漂う「廻り灯篭」




尾崎紅葉さんの原作の未完成である小説 金色夜叉 の世界を描き、、

松平晃さんとの、、淡く遥かな哀感の漂う、悲恋の運命にある二人の心情の揺らぎをマイナー調に歌う「貫一お宮」




モダンな歌詞を民謡のダンチョネ風に韻を踏んで歌い、、

民謡歌唱も非常に得意な伊藤久男さんとのユーモラスな掛け合いが楽しい「だつてね」



などなど、、豆千代さんは流行歌では、癖のない正直な歌唱、、やや淡々とした歌唱が特徴ですが、、


民謡、小唄となると別人の様に優雅で、凛とした芸者然とした姿を、輝かせ始めてユニークです。^^