〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

赤木圭一郎 2 〜夕日と拳銃〜トニーとジョー〜野郎泣くねえ!!〜明日なき男〜

赤木圭一郎さんは、その何処と無く影を帯びた眼差しや振る舞いが劇中では知られますが、、

素と思しきインタビューなどを聞いてみると、、極めて育ちの良さげな等身大の青年だった事が偲ばれます。^^




映画 拳銃無頼帖 電光石火の男 からの、、

軽快なウクレレの様なストリングのユッタリとした優しさが、西部劇ウェスタン風に そっと漂う「夕日と拳銃」



同じく上記の映画からの主題歌であり、、

虚無感のマイナー調が、ドラマティックに響き渡り、離れる恋の苦しみ哀しみ、そして孤独をムーディーに映し出す「野郎なくねえ!!」




同名の映画のテーマで、、

孤独でハードボイルドな哀感のマイナー調が、寂しげな叙情で静かに流れていく「明日なき男」



赤木圭一郎さんと宍戸錠さんが一緒に歌われた、、同様に映画 明日なき男  からの、、


重厚さのあるマイナー調で、ムード歌謡なサウンドに、、ニヒルな淡い情感が漂い、、

ライバルながら二人の掛け合いが仲睦まじく、仄かな面白さもある(終盤の へっへっへっへっ、、と宍戸錠さんの笑い方がユニークでコミカルです。笑)

「トニーとジョー」




白木マリさん、芦田伸介さん、垂水悟郎さん、吉行和子さん、浜村淳さん らと共演された、、赤木圭一郎さんの遺作映画 紅の拳銃 からの、、重苦しい別れの哀切さを胸の奥深くに、どう仕様もなく引きずっていくハードボイルドな歌「追憶」(おもいで)



映画 不敵に笑う男 からの挿入歌、、

海で運命に引き離されていく、別れが迫るマドロスの恋の切なさを、ドッシリとした重厚なサウンドながら、そっと静かに冷静に別れを映し出す「海の掟」




などなど、赤木圭一郎さんは若々しい爽やかな声質ながら、描く世界の基本は、映画の成熟しきった大人のダークな救いのない世界であり続けています。



しかし、20歳前後とは思えない完成された円熟味を風貌だけに留まらず、、人格にも歌唱にも芝居にも見せていて、、


もはや、なんの違和感をも感じさせず、極めて自然に、歌や演技で、その中にあるドラマを繊細で鋭敏な感覚で格好良く表現されています。^^