〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

柏原芳恵 5 〜何でもない何でもない〜坂道〜渚便り〜B面曲

初期から柏原芳恵さんは年齢の割に非常に大人びていて、どこか雰囲気にも仄かな翳り?愁いが漂います。

あとトランジスタ・グラマーの典型とされる、その豊かな胸と不思議な色気も注目されていましたね。


また、初期は岩崎良美さんの歌唱の影響が割と強く見られていて、、そこからも仲が良かった事が伺い知れます。^^


そして、柏原芳恵さん独特の表情豊かな小悪魔的に、深い味わいを聴かせる歌唱法が、後々にユックリと着実に確立されていきましたね。^^



デビュー曲である「No.1 」のB面の曲で、、

A面に雰囲気を寄せつつ、ややユーモラスに明るく軽快、、

晴れやかさの漂う爽やかなサウンドが穏やかに流れていき、恋の痛手を淡く匂わせた「何でもない何でもない」




淡いスリリングさのあるサウンド展開での、相手からのあまりに冷たく振られた別れと、そこからの諦めの寂しさの余韻を、、

謡曲風に情緒的なマイナー調で歌われた「100%のかなしみ」




大胆になる心と、大人になっていく姿を明るく生き生きと爽やかに映し出していく情感が暖かで優しい「レディ直前」




岩崎良美さん風な歌唱であり、、割と平坦でそこまでの派手さは無いサウンド展開ながら、明るく軽やかな曲調が粋で洋楽を彷彿とさせ、、

自然と落ち着いた楽しい気持ちにしてくれる「チャンスは急に」



深いマイナー調にシットリと転調し、再び爽快で健康的に明るく高らかなメジャー調に戻る「スノーバード」



夏模様のB面であり、、シットリと聴かせる淡く甘い歌唱が、儚い哀愁を情感豊かに誘う「坂道」



「春なのに」のB面で同じく中島みゆき さん作詞作曲で、、

別れを、甘く暖かな歌唱で、情感豊かな抑揚を駆使されつつ、晴れ晴れとした爽やかな優しい余韻を そっと明るく残す名曲「渚便り」



柏原芳恵さんは、あの非常に個性が強い中島みゆき さんの影響さえも まるで受けていない、、


独自の甘く切ない、そして時に暖かで小悪魔的な歌唱を保たれ、完璧に自身のものとされるのが素晴らしいと言えそうです。


(歌唱が確立されていて、既にデモテープや作詞作曲者の歌い方や歌唱に影響を受けない御様子です。^^ )