〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

類稀な声量と歌唱力〜大橋純子〜夕張の小さな巨人

大橋純子さんは、とても小柄そう(150cmないのではないでしょうか?)に見えるのですが、声量と歌唱力は群を抜いて高いです。

外国の歌手の様に、突き放す様に遠くへ声を運ぶ感じで、開放感がある発声。とても珍しいと思いました。^^


シンプル・ラブ、たそがれマイ・ラブ、サファリ・ナイト、シルエット・ロマンス、夏女ソニア(もんた よしのり さんとのデュエット)のあたりが特に有名で、敢えて洋楽要素より歌謡曲要素を高めて万人受けを狙った感じでしょうか。

とはいえ、大橋純子さんの力量は素晴らしいので歌謡曲にも見事に馴染んでいます。


デビューアルバムで洋楽のカバー中心の「フィーリング・ナウ」。

そして二番目のオリジナル曲を集めたアルバム「ペイパー・ムーン」は衝撃的でニューミュージック要素を ふんだんに盛り込んだ演奏含め完成度の極めて素晴らしい作品が中心となっています。

その中からの1stアルバムからの「鍵はかえして!」「突然炎の如く」(この二つは何と、 なかにし礼 と、ブルーコメッツ井上忠夫の担当。)、2ndアルバムからの「ペイパー・ムーン」「心に住めない女」「別れのワイン」「ジョーク」などサウンド的にもたいへん魅力的。

セカンド アルバムには寺尾聡さん、松本隆さん、竜真知子筒美京平さん、などの面々が起用されており力の入れ具合を感じます。

特にタイトル曲、ペイパー・ムーンは松田聖子さんの担当が多かった作詞家 松本隆さんと、筒美京平さんのコンビです。


私は、シンプル・ラブを彼女の歌の中で初めてラジオで聞いてから、かなり都会的なサウンドのイメージを持っています。

そしてシティポップ路線の歌も、後に幾つも素敵な唄を歌っていらっしゃいますね。


ダイナミックな歌唱、そして美乃屋セントラル・ステイションの洋楽的な音楽性も、彼女が昔にNHKラジオで語っていた、Blood Sweat & Tears の「You've Made Me So Very Happy」や、

ブラックミュージックのThe Stylisticsなどがお好きだったのと大いに通じるものがあります。^^