〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

日活のスーパースター 小林旭

こんにちは。梅雨時なのに晴れが続いていて本当に開放的な天気になってきましたね。


今回は言わずと知れた日活のスーパースター小林旭さんについて。レトロなポスターなどで高倉健さん、高橋秀樹さん、三橋達也さん、葉山良二さんなどと並んで有名かと思います。

俳優としては勿論、石原裕次郎の後継ぎ?の位置につけた不動の方ですよね。美空ひばりさんとの結婚も世を湧かせたと聞きます。

映画では今は亡き宍戸錠浅丘ルリ子との共演をした、数々の日活ウエスタンとされる渡り鳥シリーズなど、ファンなら視聴は欠かせないものだったのではないでしょうか。

あと藤竜也の奥様である石原裕次郎とペアであった芦川いづみ との共演も割と見受けられます。

この時代のポスターは本当に秀逸で古い映画館や商店などで飾られていると時がとまったようで見入ってしまいます。

あと大村崑浪花千栄子水原弘のホーロー看板も見かけるとタイムスリップしたような錯覚を覚えますね。大村崑さんが90歳近くで御存命なのは、何だかとても嬉しい事に思えます。


そして小林旭を歌謡曲の観点からみると、やはり歌がとても上手いです。表現力を抑揚でキチンと19歳くらいにして自由自在に操っています。雰囲気とムードを完璧に出しています。


彼の最初期の歌曲、ほろほろ東京、ギターを持った渡り鳥、波止場の無法者、口笛が流れる港町などグッと聞かせてくださいます。

特に、波止場の無法者、、は歌うと感じるのですが、かなり複雑で難しめの歌です。なのに完成されている。

そしてもう一つの難曲、洋楽曲のイメージである、悲しい哀愁を淡々と歌う「パパの歩いた道」、、「ほろほろ東京」の語りかける様な優しい感じから、うってかわり、悲しい歌い手の運命を暗示しながら叙述している。ここもまた小林旭さんの才能が発揮されていますね。

小林旭の、熱き心に昔の名前で出ています、、もよくカラオケで人が歌うのを以前は聞きました。年配の方でも小林旭の初期の歌を歌う方は少ないイメージがあります。

また小林旭さんは哀愁のある演歌から自動車ショー歌、ズンドコ節、ホラ吹きマドロス の様におどけた歌まで歌いこなし聞き手を飽きさせません。

男前で硬派、ニヒルでシニカルな雰囲気をまとう割に(暴力○組○長風?今は会○長風でしょうか笑)幅広い歌を披露されますよね。素晴らしいです。

彼の歌い方は戦前歌謡〜民謡、演歌を融合させた様な、美空ひばり島倉千代子、春日八郎、三橋美智也三波春夫などの方に寄る歌唱、当時の明治生まれ世代、大正生まれ世代あたりからも親しみを感じてもらえる様な路線だと思います。