〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

ベンチャーズ サウンド〜京都慕情〜京都の恋〜渚ゆう子

知り合いの京都生まれ育ちの旧家の出身の方も、渚ゆう子も、渚ゆう子の歌う情緒溢れる京都を舞台とした音楽も、ご存知でない事は少しショックをうけました。汗(その方は56歳くらいなので、50年前の歌を知らないのは、世代的に仕方がないと言えば、仕方ないのかも知れませんね。。)


ヒット曲である京都慕情も、京都の恋も、実はベンチャーズというアメリカのグループが提供した歌なのですが、渚ゆう子のシットリとした少しハスキーで情緒深い歌声によって、古都である京都の悲恋を巧みに歌い上げています。


彼女の歌声も、また夜の盛り場に似つかわしい様な独特の落ち着きと静かな雰囲気を持っています。


ヒット曲「風の日のバラード」も彼女の持つ路線というか世界観を引き継いだ形で、シットリとした男女の関係の終わりを歌っていて素晴らしい完成度です。別れを暗示する旅という表現、そして続く詩的な表現が美しい。

一人歩く風の街〜白壁に女心を映し〜など。

彼女の情緒的な歌唱も彼女の唯一無二な才能に思いました。

そして「東京に3日、田舎に4日」「めぐり逢い」なども、叙情的かつ、前向きで明るい曲調と歌詞、更に複雑な抑揚を操り、感情を見事に込めた技巧的で素晴らしい歌唱が胸を打ちます。