〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

美空ひばり 2 〜橋のたもとで〜夜霧ふたたび〜あきれたブギー

美空ひばり さんは子ども時代の方が歌が上手かったと時折いわれる通り、、


すでに完成された歌唱は、言われないと判らない程に大人の様であり、恐るべき才能に満ち満ちています。

(しかも、凡ゆる曲調や歌い方に対応可能です。)



また映画やレコードのリリースの早さが凄まじく、レコードは ほぼ一月おきに発表され、その歌詞や音楽の世界観も毎回、全く異なる時もあり、、

未だ未だ12歳〜13歳の子ども であった美空ひばり さんが 過密スケジュールを問題なく こなせたのも割とビックリですね。^^



松島詩子さんのマロニエの木陰の様なタンゴ調のモダンさが洒落ていて、情緒を大人の様に自然と淡い愁いさえ歌いこなされている「白百合の歌」




大人の様に、人生の儚さを モダンな曲調の中、、

流れる様なテンポのよい滑らかさのある歌唱とともに、哀愁をしんみりと まとう「橋のたもとで」



淡々とした軽快な明るさに、もう戻らない現実の虚しさの胸に迫る「涙の紅バラ」




歌詞に英語を挟みながら、、とても子どもらしい屈託ない、真っ直ぐな歌唱で晴れやか、かつ軽やかに弾む楽しい曲「私のボーイフレンド」




たいへん静かな重苦しいマイナー調で、寄る辺ない歌詞の世界に、繊細に歌唱が表現された「夜霧ふたたび」



やや開けっぴろげな描写もありつつ、男と女をコミカルにユーモラスに歌い、、

ビブラートの細かさも秀逸で、、モダンなブギー調が微笑ましく楽しい「あきれたブギ」




銀座をブラブラする事をブギー調で描き、、銀座マニアという現代の様な言葉が既に歌詞に登場していて、、


ノリの良いリズムながら、、落ち着いた剽軽さがユニークな曲であり、、かなりの低音と高音を巧みに披露している、1951年で弱冠13歳の美空ひばり さんの「銀ブラ娘」



などなど、卓越したビブラート技術を12歳〜13歳で もう会得しているなど、天才ぶりを発揮されています。


また歌詞が大人の人生世界を歌うものが多くても、、歌唱に不自然さがなく、、

難なく上手く ついて行っているのも まさに信じられない程のものですね。^^