〜歌謡曲に溢れた風景〜日々〜そして洋楽〜

レトロ歌謡曲&洋楽ファンの日々。

2021-01-01から1年間の記事一覧

関種子 1 〜窓に凭れて〜あけみの唄〜佳人よ何処へ〜原阿佐緒

関種子(せき たねこ)さんは、現在の東京藝術大学の出身のソプラノ歌手の方で、古賀政男さんの作品を多数にわたり歌われている、、昭和初期の人気歌手だった方です。また、後に東京音楽大学の講師となり菅原洋一さんを生み出した事でも知られています。1931年…

河原喜久恵〜麗人の唄〜春の鳥〜ザッツ・オー・ケー〜銀座のモダンガール

河原喜久恵(河上喜久代)さんは、東京藝術大学で声楽を学ばれた方で、ヒット曲を戦前に連発されていますが、、満州に渡った後に、、終戦後に引き揚げられた後は歌手として世に復帰しなかった為に、、引退も戦前だった人です。島津保次郎さん監督で、栗島すみ…

真木不二夫〜南海の首途〜泪の夜汽車〜パラダイス東京〜恋の十字路

眞木不二夫さん(戦前〜戦時下の軍国歌謡時は小谷潔と名乗っています。)は戦前歌謡の流れを色濃く組み、、また、その甘くテナーな、高めの軽やかな声質の美声で、、繊細な趣きと心地よさの表現豊かに、歌曲を歌われています。^^勇ましい重厚さが漂っていて…

淡谷のり子 1 〜別れのブルース〜雨のブルース〜君忘れじのブルース〜人の気も知らないで〜夜のタンゴ

淡谷のり子さんは、歯に衣(きぬ)着せない、あまりにも豪快で率直な物言いと、、その あっけらかんとした包み隠さない自然体な語り口調がコミカルで、とても面白かった方で、、よくバラエティなどにも出演されていましたね。^^歌唱力はクラシックの素養があ…

藤島桓夫 2 〜また来た港〜村の駐在所〜月の法善寺横町〜

藤島桓夫さんは愛称がオブさん、、なのですが、その由来の理由は判らず仕舞いで、、ただ、一説には大好きだった 御茶漬けから来ている可能性がある、、との説が紹介されていました。^^その民謡調の滑らか かつ高らかな節回しと、声質は、、豊かに 浮世の人…

耳の変化〜音楽〜馴染む

私の場合は音楽は1970年代の音楽を聴くと70年代の耳になり、、1930年代を聴くと30年代の耳になる気がします。^^汗何というか、同じ年代の曲ばかりを連続で聴き続けていくのがスムーズになり、非常に楽しくなる状態と言えましょうか。それは70年代の音楽の…

竹山逸郎〜泪の乾杯〜異国の丘〜別れの夜汽車

竹山逸郎さんは、和の悲哀が軽やかに流れるようなマイナー調な曲調に似つかわしい、、そこはかとない哀切さの趣きを感じさせる歌唱をされる方で、、声質はレコードでも聞き取りやすい やや高めのバリトン、、当時の流行歌らしい心に沁み入る様な声質をされて…

チェッカーズ 2 〜ジュリアに傷心〜あの娘とスキャンダル〜愛の虹を渡って

チェッカーズは、、ほぼ初期から様々な曲調のロックなサウンドで攻めたアイドル・グループで、、とはいえアーティストとの狭間にいるような曲の高い完成度でも非常に聴かせてくれます。^^レトロでノスタルジックな、ややマイナー調な焦燥のロック サウンド…

上原敏 1 〜流転〜鴛鴦道中〜波止場気質〜旅の陽炎

上原敏(びん)さんは戦前にヒット曲を沢山歌われていた人気流行歌 歌手だった方で、、ポリドールでの、先輩の東海林太郎さん、後輩の田端義夫さんら とともに代表的な人気歌手となります。そのやや高めな声質での高らかで、、また戦前の流行歌らしく正直で真…

美空ひばり 4 〜陽気なボンボン売り〜あの丘越えて〜リンゴ追分

美空ひばり さんは、この頃には卓越した歌唱力を持つ少女としての歌唱から、、まだまだ年齢としては少女ながら、子どもらしさを前面に押し出す歌唱は控えはじめ、、ほぼ 後々と同じ歌唱法となり、完全に大人の深い味わいを醸し出した歌唱をする 少女へと移り…

美空ひばり 3 〜ピアノとヴァイオリン〜裏町のカナリヤ〜頬寄せて

美空ひばり さんは成長とともに非常に低音が大人びてきていて歌の安定感も増して、、歌詞の表現力にも 民謡調の声の揺らぎがハッキリ現れはじめ、歌の情感の幅が更なる広がりを見せ始めています。^^ピアノの弾む音が、テンポよく、底抜けの明るさが心地よ…

戦時歌謡〜軍歌〜軍国歌謡 1 〜歴史を知る

日本の歴史的に、、戦時下は人々の士気を高揚させる為に、、また戦局などを伝える為に(またプロパガンダとして)様々な歌謡曲が作られていました。太平洋戦争時は特にさかんで、、明るく行進曲的なものから破滅的で痛ましいものも沢山見受けられます。徴兵さ…

越美晴 1 〜ラブ・ステップ〜気まぐれハイウェイ〜マイ・サマーブルー

越美晴さんは、、八神純子さんや久保田早紀さんらとライバルの時期の女性シンガーソングライターとして、70年代後半から ご活躍をされていらっしゃいました。^^心から歌を楽しまれる、、ノリノリの健康的なムードをまとわれていて、、そして可愛いらしくチ…

チェッカーズ 1 〜ギザギザハートの子守唄〜涙のリクエスト〜星屑のステージ

チェッカーズは80年代中頃に数々のヒット曲を発表し、、藤井フミヤさんがメインボーカルの、アイドル歌手のグループと分類される、、7人という大人数で構成された集団で、、中には藤井フミヤさんの弟の藤井尚之さんがベースまたはサックス奏者として参加され…

シブがき隊 2 〜ZOKKON 命〜挑発∞〜XYZ〜キャッツ&ドッグ

シブがき隊の歌曲は、、基本は熱いロック感のあるダンサブル曲であり、軽やかなノリで非常に盛り上がりを楽しめる楽曲ばかりで、聞き飽きないものです。^^そして歌唱とコーラスの力も 曲を追うごとにレベルアップしており、、活気あふれた明るく魅力的なサ…

伊藤久男 2 〜恋を呼ぶ歌〜イヨマンテの夜〜あざみの歌〜

伊藤久男さんは戦後には、その軽やかで、高らかさのある、、非常に細部までこだわって歌唱可能な、細やかで巧みな表現力、、クラシックに裏打ちされた技術を生かして、歌謡曲でも人気歌手として幅広く知られる事になります。戦後は古関裕而さん作曲の勇敢な…

山口百恵 11 〜謝肉祭〜さよならの向う側〜一恵

山口百恵さんの結婚発表から引退までの楽曲は、、様々な曲の展開が目まぐるしく行われていますが、より世間で話題になっていたのもあり、更なる駆け込みヒットは連発されていきます。^^そして引退とともに、山口百恵さんのスターとしての物語は終幕を迎え…

山口百恵 10 〜美・サイレント〜曼珠沙華〜愛の嵐〜愛染橋

山口百恵さんは、阿木燿子さん作詞の大人びた世界観を歌われる様になり、明確にアイドルという枠から外へ出る事になります。デビュー中盤までは、シングル曲にて70年代当時以前の価値観の女性像という 古めかしいものを(御出演されたドラマや映画の影響もあ…

伊藤久男 1 〜建設の歌〜我が家の風〜戦時歌謡〜軍国歌謡〜軍歌

伊藤久男さんはバリトンボイスと表現される、艶のある 聴きやすい高めの声質で、、そして早いテンポにも対応した、、極めて柔軟性のある変幻自在の軽快さと、、また細かなビブラートで繊細な情緒を映しだす歌唱が特徴です。長谷川一夫さんと李香蘭(山口淑子)…

若原一郎 2 〜歌で別れる港町〜裏町のピエロ〜丘にのぼりて

若原一郎さんは、、そのソフトで、鼻に掛かるような やや高めの暖かみのある声質は非常に情感豊かに、それでいて、軽快で弾む様な歌唱をされていて、、技巧派の民謡から和の叙情、、そして笑える様な剽軽で愉快な人々を勇気付ける ものまで、まさに自由自在…

山瀬まみ 1 〜メロンのためいき〜セシリア・Bの片想い〜Heartbreak café

強烈なコメディエンヌ的な個性が際立つ山瀬まみ さんは、、元々は西村知美さん、島田奈美さんら、水谷麻里さんらと同期の1986年デビューのアイドル歌手で、、その歌唱力は非常に高く、そのビブラートを用いない正直で高らかな歌声は曇りがなく澄んでいて、ク…

松田聖子 7 〜マラケッシュ〜旅立ちはフリージア

松田聖子さんが一瞬、海外進出を目指された時期を80年代半ばに間に挟み、、再び海外進出を90年代に入って すぐ本格的に目指される事になる、、その間の時期のため、、非常にダンサブル感が出てきていて、まさに洋楽ヒット曲のサウンドの影が見え隠れしていま…

高峰秀子〜カルメン故郷に帰る〜カルメン純情す〜織井茂子

高峰秀子さんが、清純路線から脱した、、日本の国産映画で初の総天然色、、カラー映画と謳われた、木下惠介さんの監督の「カルメン故郷に帰る」。高峰秀子さんは、戦前から小津安二郎さん監督の映画などで名子役として目覚ましく活躍され、、戦後は、銀座カ…

シブがき隊 1 〜NAI・NAI 16〜Gジャンブルース〜踊ってカモフラージュ

シブがき隊は、、さとう宗幸さん、赤木春恵さん、宮崎美子さんらの出演されたドラマ 2年B組 仙八先生の出演を機に結成された 布川敏和さん、本木雅弘さん、薬丸裕英さん、、(ふっくん もっくん やっくん)の三人で構成された1982年デビューの人気男性アイドル…

二葉あき子 1 〜古き花園〜夜のプラットホーム〜水色のワルツ〜

二葉あき子さんは繊細で情感あふれた歌唱と、、ソプラノ風ファルセットな高音を駆使された流行歌歌手で、戦前から映画の主題歌などヒット曲を多数歌われています。^^女優の夏川静江さんの弟の夏川大二郎さん、田中絹代さん、木暮実千代さんらが出演された…

北廉太郎〜潮来夜船〜追憶の馬車〜希望の星〜青春のふるさと

北廉太郎さんは滝廉太郎さんの名から考えられた名前の方で、1920〜1940 と僅か20歳で白血病で逝去されています。その16歳頃のデビューで、、その10代とは、思えない柔らかで儚げな、やや高めの完成された声質と歌唱に非常に驚かされます。^^茨城県の潮来市…

岡田有希子 2 〜アルバム「ヴィーナス誕生」

岡田有希子さんはアルバム「ヴィーナス誕生」の頃になると、、乙女の心を中心に描いていた初期とは異なり、非常に大人の雰囲気をまとうサウンド、、そして歌詞もより情感溢れて歌われる様になります。中森明菜さんの様に独自のアーティストとしての道を模索…

三木のり平〜益田喜頓〜喜劇の存在感 居るだけで既にユーモラスな方々

三木のり平さんはコメディアンで、そのユニークなズリ落ちた眼鏡姿は大村崑さんに受け継がれていまして、、また桃屋のCMのアニメーションで よく見受けられました。^^そのトボけた様な 眼や身体の動かし方、話し方、、また、この上なく自然でコミカルなノ…

近藤久美子(相本久美子) 1 〜初夏景色〜涙のドライブ〜ヒロイン

可憐で飾らない雰囲気の、可愛いらしい雰囲気のある相本久美子さんは、浅野ゆう子さん、伊藤咲子さんらと同じく1974年デビューであり、、1976年からのTVジョッキーでの土居まさる さんとの司会で知られるアイドル歌手です。時期的に やはり高見知佳さんの様…

松田聖子 6 〜天使のウィンク〜ボーイの季節〜Caribbean Wind

松田聖子さんの曲はデビューから中盤頃に差し掛かり、ぶりっ子路線の歌唱の最高潮を迎え、、そこから洋楽の影響、、特に歌唱もファッションもアメリカの人気歌手Madonnaの影響が極めて強くなり、Madonnaの有名な楽曲「Crazy for You」を華麗にカバーされたり…